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好きな選手とか、プレーに惹かれる選手とかそういった類のものはスポーツを愛する人なら誰にでもいるんだと思う。
でも「尊敬できる選手」となるとどうだろう。それはまたこういった選手とはひと味違うものではないだろうか。
自分の最も尊敬する選手の一人に白倉"ヒップトーン"キッサダーという選手がいる。
単に白倉キッサダーと言ったほうがピンと来る方も多いかもしれない。
タイで生まれ、日本で育った"タイ人"、つまりヒップトーン・キッサダーというのはタイ名なのだ。
彼は日本で野球と出会い、上田西高校から亜細亜大学に進学、最優秀防御率のタイトルも手にして昨年のドラフト候補にも挙がった。
高校3年で初めてタイ代表に招集され、以降エースとして投げに投げまくっている。
打線の援護が全くなくても、後続の投手がどれだけ打たれても代表として奮闘する彼の姿には敬意を表さずにはいられない。
青年海外協力隊の草の根の普及によって始まったタイ野球。
しかし日本で野球を学んだ男はやはりその中に入れば格が違うわけで、140kmを超える直球を捕るために捕手が湘南に派遣されて猛特訓したとか。
彼がタイ代表入りを決意したのは国際大会に出るためだろうか?
確かにキッサダー自身も「国際大会は貴重な経験」と重ねて発言している。
しかし、彼の投球を見るにそれだけであるとは思えない。
キッサダーのおかげでタイ代表はアジア5番手のフィリピンと肩を並べるまでにのし上がった。
タイ悲願のワールドカップにも出場した。でもそれが目的なのだろうか?
2007年、キッサダーはSEAゲームズにタイ代表として出場した。
SEAゲームズとは正式名称を東南アジア競技大会といい、東南アジア諸国のスポーツの祭典である。
考えて欲しい、たかがSEAゲームズである。
宿敵フィリピンがいるとはいえ、その他の出場国はミャンマー・マレーシア・カンボジア…あまりにも役不足である。
それでも彼は投げ続けた。ワールドカップならまだしも、SEAゲームズで。
2007年アジア野球選手権。
アジア3強と戦うチャンスを得る1次ラウンドにタイ代表エースの姿はあった。
かねてから貧打にあえぐタイ代表。
エースキッサダーが登板しなかったパキスタン戦で打撃力に定評のあった格下相手にまさかの敗戦。
そして迎えたフィリピン戦でキッサダーは快投を続け、スコアボードに0が9つ並ぶ。
ところが何ということだろう、反対側にも全く同じ数字が並んでいるではないか。
キッサダーは12イニングを完投、打線の援護を得ることなく引き分けに終わり、キッサダーが望んだ日本プロ代表と対戦するという夢はあえなく散ったのであった。
2009年SEAゲームズ決勝、マウンドにはまたしてもキッサダーが立っていた。
タイ-フィリピン。
相手投手は2007アジア選手権日本戦でも登板したJ.J.ロブレス。
タイ代表は見事金メダルに輝き、雪辱を果たしたのだった。
そして2009年アジア野球選手権が開催されようとしている。
今大会は五輪予選を兼ねない(今後永遠に兼ねることはないかもしれないのだが)アジア選手権、日本代表は社会人で構成される。
亜大卒業後、Honda鈴鹿に進んだキッサダー。
多くの社会人選手は日本代表を目指しているだろう。
しかし、彼は違う。
今大会メンバー入りしているかはまだ分からないが※2、見つめる先はタイランドなのだ。
ヒップトーン・キッサダー。
彼の姿にはWBCイタリア代表として出場したピアッツァ、いやそれ以上のものを感じる。
地位や名誉の為なんかではない。タイ不動のエースナンバー18は世界で投げ続ける。
以下参考:
37thワールドカップ2007 タイ-オランダ @Stadeo.TV(動画)
成績
回/被安/奪三/四死/自責
vsオランダ 5 7 4 5 4
vsオーストラリア1 1 2 1 0
vsドイツ 8 2 2 5 0
vsベネズエラ 1 0 0 1 0
総 合 成 績 15 10 8 12 4 防御率2.40
↑見よ、この数字。
追記:
※1 後に純粋なタイ人であることが判明 参照:アジア野球選手権2009+キッサダー
※2 ちゃんと代表入りしました。
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