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ご存じの通り、先の北京五輪をもって夏季オリンピックから野球競技が消滅した。
野球競技は2016年の五輪復活をラグビーや空手なんかと争うわけである。


そもそも、WBCという「真の世界一を決める」大会を作ったにも関わらずオリンピックにおいて野球競技など必要ないのではないだろうか?
答えは否。
理由は簡単。最大の問題は各国の強化費ストップである。
世界のほとんどの国において「baseball」は五輪競技であるからこそ強化費が国家予算から出ているわけだ。
つまり、野球競技の五輪除外は、各国における「baseball」の地位を日本でいうところのスカッシュや男子新体操、もっといえば綱引きと同等にしてしまうということになる。

五輪から野球が除外される理由はいくつか挙げられるわけだが、分かりやすい問題といえるのが「普及」である。
よく「ヨーロッパでは野球など誰もやっていない」などと安易に詭弁を抜かす輩がいるが、野球ファンなら知っている通り(自称野球好きでもこういう事を抜かす輩がいるが)欧州における野球の地位は高くはないものの多くの国内リーグを持ちそしてクラブ選手権や欧州選手権も定期的に開催されており(これは非常に貴重なことなんです)、むしろたった4チームによるクラブ選手権に苦心しているどこかよりもよっぽど未来があるように思うわけで。

CEB(ヨーロッパ野球連盟加盟)の39カ国というのはIBAF(国際野球連盟)傘下の各地域連盟の中で最も多い(単純に欧州に国家が多いというのはあるが)加盟国を誇っている。
しかしその半数近くが1990年以降の加盟であって、つまるところ世界レベルで考えれば100年以上の歴史がある「baseball」にしたって国家レベルでのスポーツとして認知されてきたのはここ数十年のことということが分かる。
結論として確かにヨーロッパは野球新興地域ではあるが、イギリス・ベルギーといった野球草創期から関わっている国々からオランダ・イタリアといった野球中堅国、チェコ・ドイツのような伸び盛りの国など世界的な野球水準からいえば決して誰もやっていないとは言えないはずだが。

ヨーロッパの話を延々してしまったが、今まで日本人にとって野球はとても身近なスポーツなため、世界に野球を普及させるという話にピンと来ない人が多かったように思う。
しかし五輪除外の決定、さらにはWBCの熱気に湧く裏でアメリカの国際野球に関する関心のなさや世界的なbaseballの現状が少しずつ報道されるようになるにつれ、徐々にではあるが関心が出てきたのではないかなぁと思えるようになった。

「アンチ巨人」とか「阪神ファン」などといっている場合ではない。
それだけテレビの前でWBCに興奮し、中国にひやひやさせられた日本人なら、これから数年ないし数十年先しのぎを削ることになりかねない国々のことについて関心を持つ義務がある。


話を戻して、ではこの「新興スポーツ」である野球をオリンピックに呼び戻すにはどうしたらよいのか。
簡単な話ではないというのは誰でも分かる話。
まずは野球のルールをもっと単純にするべきだとかなんだかんだ言うていたりするわけですが、そんな大幅なルール改正には現実味はないはず。
ではどうするのか。
これはそれ以外の問題点をひとつひとつ潰していくしかないわけで…




本題は(2)につづく  …つもり。
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» 無題
お久しぶりです。
私も五輪に野球を復活してほしいと思います。神宮球場にいけば(神宮球場以外でもやっているとおもいますが・・・)、マー君とハンカチさんによる五輪復活のCMを頻繁に流しているとおり、なんとしても復活させたいのでしょう。五輪を復活させたいのは、金メダルを獲ってほしいということでしょう。北京五輪で屈辱のメダルなしに終わったので、捲土重来を期して、再びオールプロで臨むでしょうが、私はアマチュア選手にチャンスを与えてほしいですね。

私は勝つことがすべてではないと思うんです。アマチュア選手にとって世界最高峰の国際大会は五輪しかありません。その中で、プレーできるというのは今後の野球人生においても大きなプラスになると思うのです。振り返ってみれば、90年代前半~今までは五輪を経験した選手が日本のプロ野球界を盛り上げたくれたのは事実ですからね。

まあ本題から逸れてしまいましたが、ヨーロッパの野球事情はあまり知られていないようですね。第2回のWBCでもオランダがドミニカ共和国に2連勝するなど、知名度は上がってきていると思います。ただCEBに加盟しているのが39カ国ですか、これは本当に知りませんでした。もし欧州も五輪で野球を復活させたいという論調があるのならば、NPB、全日本野球連盟と提携をとっていく必要があると思いますね。具体策を話すと長くなりますが・・・
プライセス URL 2009/06/26(Fri)10:19:19 編集
» ご報告
またまたコメントありがとうございます、kaneです。
さて、突然ですが、久しぶりに「野球通」に出会えた
喜びもありボクのブログでリンクさせて頂きます。
めったに自分からリンクを張らないんですよ。(笑)
できれば相互リンクにして頂くと嬉しいです。
今後とも、宜しくお願いします。
kane URL 2009/06/26(Fri)20:39:52 編集
» プライセスさん
日本が五輪復帰を熱望するのと海外の野球新興国が熱望するのではまた少し思惑が違うような気もしてそこも難しいところなんですよねぇ。

確かに勝つことがすべてではないんですが、そういう趣旨って本当はIBAFワールドカップですることじゃないの?って思ったりもするんですよね。

39カ国、多いと見るか少ないと見るか。
実は欧州はMLBのマーケットなんですよね。欧州や南米、さらにはアフリカにMLBがどんどん手を伸ばしている。欧州は(ていうか基本的にどこの国も)五輪復帰推進派。でもMLBは選手を出さないことからも分かるように国際野球連盟に加盟していない。
このへんどうなのかなっていう感じ。
日本はアジア各国を中心にマーケットを広げてますが、地域的にも完全に棲み分けが出来てる感じで「野球を育てる努力の日本」と「巨大化による選手のマーケット確保のMLB」っていう感もあるんですよね。

…って次回書きたいこと結構書いちゃいましたw
westline@管理人 URL 2009/06/26(Fri)21:05:40 編集
» kaneさん
リンク有り難うございます。
早速こちらも貼っておきます。

そんなことを言っていただくとは光栄です。
ますます記事のハードルが上がりました笑
westline@管理人 URL 2009/06/26(Fri)21:07:43 編集
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