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根鈴雄次(ねれいゆうじ)

幾度かこのブログでも取り上げたことがある名前だ。
「根鈴」と聞いて「あぁ根鈴ね」と納得できた人は今この記事を見ている人の半分にも満たないのではないだろうか。

そもそも根鈴選手のことを詳しく知るのは至難の業だ。
なにしろウィキペディアにも項目がないくらいである。

根鈴とは何者なのか。


1989年、日大藤沢高校に入学。
しかし両親の離婚など不運が重なってひきこもりになり不登校に。
結局中退。

そして「何もかも忘れたい」と単身渡米。
しかし、高校を卒業していないことが響き、なかなか野球の環境に恵まれない日々が続いた。
その後、団野村氏と知り合い、ルーキーリーグに出場を果たすが、「高校は出ていなければ」と思い直し帰国。
21歳で定時制高校に入学し、卒業後は法政大学に推薦枠で進学。

法大では3年時にリ-グ戦史上2本目となる代打逆転サヨナラ本塁打を放つなど、腕周り42㎝の肉体を生かした豪快なバッティングで、マニアの間で人気を博す。

卒業後「175㎝のバリーボンズ」をコンセプトに再渡米、エクスポズとマイナー契約。
その後は一気にAAAまで駆け上がり、日本人初のAAA野手となり名が知れるようになる。
ここでも好成績を残し、「日本人初のメジャー野手となるか」と思われた矢先、突然の解雇通告を受ける。(イチローが日本初のメジャー野手となるための措置とも噂されるが、真相は分からず)
それからというもの現役続行にこだわり、米独立リーグを中心に、メキシコ・カナダなどでプレーを続け、リーグ解散などに見舞われながらもパワーは衰えることなく波瀾万丈の野球生活を続けた。
その間、日本のプロ野球の入団テストも相次いで受験するものの「年齢」を理由に不合格。

2005年はクロマティが監督を務めることで話題となった日本人チーム、サムライ・ベアーズで「キャプテン・ネレー」としてプレーするが監督の横暴などにことごとく見舞われる。
サムライ解散後の06年からはオランダリーグに所属。
そして、07年からは北信越BCリーグ・新潟で選手兼任打撃コーチ。
今季も未だ衰えぬパワーで活躍が期待される。



自分がこの男の存在を知ったのは3年ほど前。
帰国中にラジオのゲストとして出演していたのを偶然耳にした時である。
以来、ずっと気になっている選手であった。しかし、公式ホームページも閉鎖されており、いかんせん情報が少ない。

しかし、調べていくうちに分かってくることはたくさんあった。
特殊な生い立ちでありながらも、ひたむきに野球に打ち込む姿。
そして、実力がありながらも環境に跳ね返されてしまった無情さ。
一言で言えば「不運な」男。


一昨年の球界再編。
今や別件で話題のライブドアが「仙台フェニックス」として、新規参入をたくらんでいたころ、そのライブドアがプロ参入したあかつきには根鈴が入団することが内定していたという。

しかし、無情にも参入したのは楽天。
日本球界でプレーする希望もまた潰えることになった。


サムライベアーズでの話は一冊の本になった。
月給12万のヒーロー

異境の地・米独率リーグに日本人選手ばかりが集まり、クロマティの横暴に耐え夢を追い求めるノンフィクション。
キャプテン・ネレーはどう見つめたのだろうか・・・


そして、2007年根鈴雄次がついに日本でプレーする。
来季からスタートする独立リーグ・北信越BCリーグ、新潟アルビレックスで選手兼コーチとして長い海外生活に終止符が打たれようとしている。
年齢は33歳。
しかし、現役続行にこだわり続ける男は、42㎝の腕から繰り出される「メジャーリーガー」のパワーを武器に選手として、そして数少ない「国際派」コーチとして育成にも期待がかかる。


ぜひインターネットで一度「根鈴雄次」と検索して欲しい。
「ひきこもり」キャプテン・ネレー、野手でメジャーに最も近かった男の新たな挑戦が始まる。


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ここ数日、各球団が堰を切ったように戦力外通告を始めた。
大して不思議なことではない。例年オフのいわば恒例行事である。

そんな中、日本ハムから一人の男が戦力外通告を受けた。

森章剛
単に「ショーゴー」と表記した方がピンと来るかもしれない。


この男、一体どんな選手だというのか。

簡単にまとめてしまうと、1997年、高校通算44本塁打の記録をひっさげ、藤蔭高からドラフト2位でドラゴンズに入団した外野手である。
しかし、プロ入りしてからは3年間のファーム暮らしという試練が続いた。

彼の当時の登録名「ショーゴー」の名が知られることとなったのは2001年に入ってからのこと。
シーズン開始間もない5月1日。
忘れもしない、東京ドームの巨人戦だった。


晴れて一軍昇格を果たしたショーゴーはプロ初打席に立った。
マウンドには野村。

「あぁショーゴーか。一軍に上がって来とったんやなぁ」
と思った初球。
澄んだ音を発した打球は例によって5万5千人のスタンドに消えていった。
プロ野球史上6人目(外国人を除くと5人目)のプロ初打席初球ホームランの快挙を達成した瞬間だった。


この時、なぜか自分はものすごい衝撃を受けたのを覚えている。
「プロ初打席初球ホームラン」この言葉の響きは、まだ野球の「や」の字ぐらいしか知らなかった自分に大きな衝撃を与えたのだろう。

そして2002年シーズン。登録名を「章剛」と変えた森は、後に自身最多となる34試合に出場する。

しかしながら、登録名を本名にした2003年シーズンは一軍出場ゼロ。
またまた苦しいシーズンを迎えることになる。

2004年シーズン。
落合新監督に代わったこの年も開幕から1軍に呼ばれることもなくペナントレースは続いていった。
チームは5年ぶりの優勝も決定的となった終盤、ようやく1軍からお呼びがかかる。
守備固めをきっかけに、持ち味の打撃では打率.219ながら出場10試合で3本塁打。
10試合で放った7安打は先制打・勝ち越し打と要所要所ではなった安打・本塁打は一人でマジックを3つ減らす原動力となり、ここでまた名が知られることとなった。


チームは優勝を果たし、日本シリーズにも出場。
日本シリーズでは11打数1安打とふるわなかったが、大きな期待を持って2005年シーズンに臨むこととなる。

そして、2005年。
さらなる飛躍が期待されたのだが・・・
ファームで.325、10本塁打の好成績を収めるも、結局1年間ナゴヤドームから声がかかることはなかった。

そしてオフ。
日本ハムへの金銭トレードが言い渡される。


新天地で迎えた2006年。
チームは豊富な投手力を要に、25年ぶりのシーズン1位へと躍進する。
しかし、今年も1軍戦のスコアボードに「森章剛」の名が表示されることはなかった。

チームがプレーオフを控えた9月29日。
「戦力外通告」たった5文字の悪魔はこの男のプロ人生の終わりをたくらんだ。


たいした活躍をしたわけではない。通算で出場試合もたった62試合。
しかし、確かにこの男は自分の心に強い衝撃を与えた一人だ。
2004の終盤などは打率は低くても、何かやってくれそうなオーラを持っていた。



トライアウトには参加するのだろうか。
「森章剛」のバッティングを、オーラを、センスをもう一度発揮して欲しい。
もしその場が他球団だろうと社会人だろうと、どこだろうと。

まだできる。
まだ野球をやめるような男ではない。


魅せてくれ、衝撃を与えたショーゴーの野球を。
日高高中津分校


この高校を皆さんは知っているだろうか。
ロッテ、垣内選手の出身校であり、分校として初めて甲子園に出場した和歌山県の山あいの分校である



「村の分校野球部」というノンフィクションの本がある。

昔、図書館をあさっていた時に見つけた本だ。
その本は、村の小さな分校日高高中津分校の野球部が部員5人の時代を乗り越え、甲子園に出場するまでを書いた本である。

それを読んでから僕は、「日高中津」という校名が甲子園の予選で新聞の端っこに登場するたびにチェックしてきた。

日高中津は一時期強い時代があったが、「智弁和歌山」という大きな壁に阻まれ、なかなか出場回数を重ねられずにいた。
「他の県にいればねぇ・・・」などと嘆かれたこともあったそうだ。


そして今年。
和歌山県予選の準決勝には「日高中津」の名前が。

初の夏の甲子園まであと2勝。
準決勝の相手は田辺。



結果は1-11の大敗。
青木主将は言った
「投手を援護できず悔しい。田辺は今までの対戦チームの中でも格段に強かった。寮生活を共にした最高の仲間と野球ができて楽しかった」と。

僕は思う。
最初は5人から始まった村の野球部。今は部員不足にも悩まされないし、県内の強豪校。プロ野球選手も排出した。立派じゃないか。


全国各地で高校の統廃合が加速する中、小規模校に勇気を与え続ける「分校の雄」は、和歌山大会のトピックスに躍った、
「夢破れる」
の4文字を背負い、後輩たちが「次こそは」と心に誓いまたグラウンドに散って行くのだろう。

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